筑波大学松美池に現れたスワンボート「博士号」の真相


先日突如として筑波大学第一エリア、松美池上に現れたスワンボート「博士号」(※船内にあった取り扱い説明書には「アヒルボート」と書かれている)。当初、大学関係機関が設置したものかなどと話題になったが、学生生活課のK職員に事情を確認すると、実際は在学生が無許可で設置していたことが明らかとなった。

スワンボート「博士号」は2013年10月15日午前2時に、大学へ事前連絡無く松美池上に搬入された。設置者の所属や連絡先の記載はなかった。学生生活課は当初、校章や「IMAGINE THE FUTURE.」のロゴ、「新型水質浄化装置実験中」等のステッカーから、学内研究機関の物品ではないかと考え、生命環境科学研究科やT-ACT事務室をはじめ各所に確認を行ったが、学内の施設はすべて関与していないとの事だった。所有者、設置者が不明であるため、学生生活課をはじめ、大学職員は事態を見守りながら学生の安全を考慮して、ボートへの乗船を控えるように注意喚起を行うなど、監視をすることとなった。また、yutaka_53氏は、10月11日に、3F棟付近にてスワンボート専門業者がスワンボートを学内に搬入している様子を目撃したという。

その間もTwitter等のSNSで「博士号」は拡散されていった。16日は大型台風の影響で大学の授業は全面休講となったものの、各事務室、学生生活課職員は出勤しており、「博士号」の常時監視を行うこととなる。16日は一日中、学生が何人も乗船を試みることとなり、大学職員がその都度注意を行い、乗船を控えさせる事態となった。その模様の一部は、こちらのサイトにまとめられている。上記まとめにて、乗船を試みるも大学職員に中断させられたというayatsuji_uchu氏に取材をした所どこかの研究室が設置したものであると誤解していたという。

16日夜には「博士号」を放置した在学生が学生生活課を訪れて状況を説明した。「博士号」を設置した学生はSNS等で、乗船を試みる学生が注意されていたり、大学職員が困惑している様子を把握した為に訪れたのだという。学生生活課によると、設置した者は在学生であり、学内規則を熟知しており、路上に物品を放置することは禁止されているが、水上に関する規定が無いことを理由に設置したという。また、スワンボートを設置することによって、松美池に注目を集め、松美池の環境向上を期待したのだという。ちなみに、「博士号」には実際の水質浄化能力はないそうだ。学生生活課は設置した学生に対して、乗船した学生の安全上の問題と、敷地内に無許可で物品を放置してはならないという判断から、即時乗船が不可能になるように対策を講じるように求めた。そのため、設置者自らの手で、16日夜には、養生テープと立入禁止の張り紙により、乗船を控えさせる状況となった。また、学生生活課は設置した学生に「博士号」の撤去を求めている。

(本ブログ管理者より)
学生の自主的行動によって、大学を盛り上げようとする気持ちは理解できるが、容易に移動できず、管理や安全等の問題の発生する物品を、あたかも大学公式の物品のように装って誤解を招き、設置者を明らかにせず無許可で放置する行為は、配慮を欠いていると言われても仕方がないかも知れない。船内の設備にも、配慮と共に「悪ノリ」したような記述がみられ、設置者の学生が貼付した立入禁止を知らせる張り紙には、「松美池アヒルボート「博士号」寄附事業 OB有志一同 (大学と協議中)」とあるが、これは学生生活課の説明と異なり、責任転嫁だとしたら許される事ではないだろう。とはいえ、消息筋からの情報を聞くに、水面下での計画の立案、スワンボート購入や加工に関わる相当額の費用の捻出、保守点検の準備、ステッカーの発注等からも見えるように、学生たちの熱意と実行力は壮大なものである。壮大な洒落は、ある種の壮挙とも言えるだろう。だが引っかかる部分も大いにある。今後とも、学生や関係者によって筑波大学がますます盛り上がる事を期待するが、大学や関係者に大きな迷惑がかからないよう、十分に考慮する必要もあるだろうし、例えば米国の名門大学等では良質ないたずらが恒例であるように、大学当局にも適切な対応を望まれたい。(あしやまひろこ)

※写真はすべて本ブログ管理者が撮影
※14:10 yutaka_53氏の証言を追記 10月18日0:05 管理者コメント訂正

パフォーマンス2013「しゃべらないインコ」公演のお知らせ


筑波大学芸術専門学群総合造形領域の授業の成果発表会である
パフォーマンス2013「しゃべらないインコ」 が開催されます。
来場頂けない方のために、Ustreamでの配信も致します。

【日時】10月11日(金)(雨天時は12日に順延) 18:30開場 19:00開演
【場所】筑波大学 開学記念館 (会場詳細はこちら)
【UST配信】 http://www.ustream.tv/channel/performance2013 (生放送のみ)

身体を用いた芸術表現「展示造形・パフォーマンス」授業の成果発表会。入場無料。
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